Last modified: Sat Jan 29 22:32:43 2000

Protection from 〜/プロテクション(〜)

プロテクションとは、特定の特性(普通は色)をもつ呪文や効果、パーマネントからの防護を表す常在型能力です。 この能力は「プロテクション(白)」のように表示され、プロテクションの適用条件となる特性が()の中に明示されます。 例えば、プロテクション(白)は以下の4つの効果を持ちます。
  1. 白の呪文や能力の対象にならない。
  2. 白のエンチャントをエンチャントすることができない。
  3. 白の発生源からの、この能力をもつクリーチャーへのダメージは、すべて0に減少する。
  4. 白のクリーチャーは、この能力をもつクリーチャーのブロックに割りふることができない。

Q. プロテクション(白)をもつクリーチャーは《Wrath of God/神の怒り(6E)》で死にますか?

A. はい、死にます。
プロテクション(白)をもつクリーチャーは白の呪文の対象になりません。 しかし、《Wrath of God/神の怒り(6E)》はクリーチャーを対象にとる呪文ではありません(カード・テキストに「対象」の文字がありません)から、プロテクション(白)をもつクリーチャーといえども破壊されます。


Q. では、プロテクション(赤)をもつクリーチャーは、対象をとらない《Earthquake/地震(6E)》によって破壊されるのでしょうか?

A. いいえ。
確かに《Earthquake/地震(6E)》は対象をもつ呪文ではありませんから、プロテクション(赤)をもつクリーチャーにもダメージが割り振られます。 しかし、プロテクションの3番目の効果で、割り振られたダメージは0に減少しますから、プロテクション(赤)をもつクリーチャーは破壊されずにすみます。


Q. 《Thicket Basilisk/茂みのバジリスク(6E)》をプロテクション(緑)のクリーチャでブロックした場合、そのクリーチャは破壊されずにすみますか?

A. いいえ、破壊されます。
プロテクションが防ぐのは、上記の説明の通りです。 《Thicket Basilisk/茂みのバジリスク(6E)》の効果は、対象を指定しませんし、ダメージによるものでもありませんので、プロテクション(緑)では防ぐことはできません。


Q. 《Pacifism/平和な心(6E)》がエンチャントされたクリーチャに《Mother of Runes/ルーンの母(UL)》でプロテクション(白)を与えた場合、《Pacifism》は墓地に置かれますか?

A. はい。
プロテクションの2番目の効果で、プロテクション(白)をもつクリーチャに、白のエンチャントをつけることはできません。 対象が不適正になった個別エンチャントは即座に墓地に置かれますから、質問の場合は《Pacifism/平和な心(6E)》は墓地に置かれます。


Q.Sliver Queen/スリヴァーの女王(ST)》をプロテクション(黒)を持つクリーチャでブロックした場合、そのクリーチャへのダメージは0になりますか?

A. はい、もちろん0になります。
《Sliver Queen/スリヴァーの女王(ST)》は黒のクリーチャでもありますから、プロテクション(黒)のクリーチャに与えたダメージは0になります。 マルチカラーは、そのマナ・コストに含まれる色マナと同じだけの色を持ちます。 よって《Sliver Queen》の場合は、プロテクション(黒)、プロテクション(青)、プロテクション(赤)、プロテクション(緑)、プロテクション(白)のどれかを持つクリーチャでブロックすれば、《Sliver Queen》から、そのクリーチャに与えられたダメージは0になります。


Q. クリーチャが複数のプロテクションを持つことは不可能ですよね。 例えば、《White Knight/白騎士(5E)》に《Flickering Ward/ちらつき護法印(TE)》でプロテクション(赤)を与えると、元からあったプロテクション(黒)はなくなってしまいますよね?

A. いいえ。
クリーチャが複数のプロテクションをもつことは可能です。 そうでないと、《Paladin en-Vec/ヴェクの聖騎士(EX)》が存在できなくなってしまいます。


Q. 私が《Soltari Monk/サルタリーの修道士(TE)》を1体だけコントロールしているときに、対戦相手が《Diabolic Edict/悪魔の布告(TE)》を唱えてきました。 このとき、私は《Soltari Monk》を生け贄に捧げなくてはいけないのでしょうか?

A. はい。
生け贄は対象をとる行為ではないので、プロテクションでは防げません。


Q.Mother of Runes/ルーンの母(UL)》を対象に《Terror/恐怖(6E)》をプレイされました。 これに対応して、《Mother of Runes》に自分自身の能力でプロテクション(黒)をつけました。 このとき、《Mother of Runes》は破壊されずにすみますか? それとも、すでに対象をとっているため、破壊されてしまいますか?

A. 《Mother of Runes/ルーンの母(UL)》は破壊されずにすみます。
対象を取る呪文/能力は、宣言時と解決時の2回、対象が適正であるかどうかをチェックします。 宣言時に適正であった対象が解決時に不適正になっていると、その呪文/能力は打ち消されます。 質問の場合、《Mother of Runes》の能力が先に解決され、《Mother of Runes》はプロテクション(黒)を得ます。 そして《Terror/恐怖(6E)》の解決時、プロテクション(黒)をもつクリーチャーは《Terror》の対象として不適正ですから、《Terror》は打ち消され、《Mother of Runes》は破壊されずにすみます。


Q. 《Argothian Wurm/アルゴスのワーム(UZ)》(緑、6/6、トランプル)をプロテクション(緑)をもつ《Voice of Duty/義務の声(UD)》(2/2)でブロックしました。 この場合、私は何点のダメージを受けますか?

A. 通常は4点です。
詳しくは、Trample/トランプルの欄を御覧下さい。