Last modified: Wed Dec 22 22:30:14 1999
トランプルは攻撃クリーチャーの戦闘ダメージの割り振りを修正する常在型能力です。 トランプルはブロックしたときや、戦闘ダメージ以外のダメージを与える際には、何の効果もありません。
Q. 対戦相手の1/1の攻撃クリーチャーを私の《Argothian Wurm/アルゴスのワーム(UZ)》でブロックしました。 この場合、対戦相手に5点のダメージが与えられますか?
A.
いいえ。
トランプルは攻撃の場合にのみ意味をもちます。
ブロック・クリーチャーがトランプルを持っていても、何の効果もありません。
A.
《Unsummon/送還(6E)》をプレイするタイミングに依存します。
《Unsummon》をブロック・クリーチャー指定ステップにプレイしたのなら、戦闘ダメージ・ステップにはブロック・クリーチャーが存在していないため、《Argothian Wurm/アルゴスのワーム(UZ)》のダメージはすべて防御側プレイヤーに与えられます。
つまり、6点が与えられます。
《Unsummon》を戦闘ダメージ・ステップにプレイしたのなら、《Wall of Air/大気の壁(6E)》と防御側プレイヤーの双方に《Argothian Wurm》からのダメージが割り振られた後、《Wall of Air》が手札に戻ることになります。
その場合、通常は《Wall of Air》に5点、防御プレイヤーには1点のダメージが割り振られているでしょうから、結果的に防御プレイヤーは1点のダメージを受けることになります。
なお、手札に戻った《Wall of Air》がダメージを受けることはありませんから、《Wall of Air》に割り振られた5点のダメージは、どこにも与えられずに終わります。
A.
はい、その通りです。
もちろん、攻撃側プレイヤーが望めば、《Mogg Fanatic/モグの狂信者(TE)》に割り振るダメージを1点より多くし、防御側プレイヤーに与えるダメージを減らすことは可能ですが、普通はそのようなことはしないでしょう。
また、生け贄に捧げられた《Mogg Fanatic》がダメージを受けることはありませんから、《Mogg Fanatic》に割り振られた1点のダメージは、どこにも与えられずに終わります。
A.
通常は3点です。
この場合、《Wall of Air/大気の壁(6E)》は先に《Shock/ショック(6E)》から2点のダメージを受けています。
トランプルを持つクリーチャーからのダメージを割り振る時点では、ブロック・クリーチャーを殺すのに必要なダメージ、つまり3点が、この《Wall of Air》に割り振られます。
残りの3点は攻撃側プレイヤーが《Wall of Air》か、防御側プレイヤーである、あなたのどちらかに好きなように割り振りますから、普通は3点が全部あなたに割り振られるでしょう。
A.
はい、可能です。
ブロックした全てのクリーチャーを殺すのに充分なダメージを与えた後、残りのダメージはダメージを割り振るプレイヤー(通常は攻撃側のプレイヤー)が、ブロックしたクリーチャーと防御側プレイヤーに自由に割り振りますから、質問のような割り振り方も可能です。
A.
いいえ。
トランプルをもつ攻撃クリーチャーが複数のクリーチャーにブロックされた場合、全てのブロック・クリーチャーを殺すのに充分なダメージを割り振った後、残りのダメージを防御側プレイヤーに割り振ることが可能になります。
質問の場合、まず6体の1/1クリーチャー全部を破壊するようにダメージを割り振る必要がありますから、防御側プレイヤーにダメージを割り振ることはできません。
A.
通常は4点です。
戦闘ダメージの割り振りはプロテクションとはまったく関係なく行われます。
よって、質問の場合は通常、《Voice of Duty/義務の声(UD)》に2点、防御側プレイヤーに4点のダメージが割り振られます。
なお、プロテクションの効果で《Voice of Duty》に割り振られたダメージは0点に軽減されますが、防御側プレイヤーに割り振られたダメージには、プロテクションによる軽減は効きません。
よって、防御側プレイヤーはそのまま4点のダメージを受けることになります。
A.
いいえ、できません。
プロテクションと同様、クリーチャーのダメージを軽減する効果は、トランプルのダメージ割り振りには何の影響も与えません。
よって、通常は、ブロック・クリーチャーにそのタフネス分のダメージ、残りを防御側プレイヤーに割り振ることになります。
また、当然ながら、クリーチャーに割り振られたダメージは《Inviolability/不可侵(MM)》の効果で0に軽減されます。
これは、ブロック・クリーチャーに《Gaseous Form/ガス化(6E)》がエンチャントされている場合や、ブロック・クリーチャーが《Fog Bank/濃霧の層(UZ)》である場合も同じです。
A.
2点です。
《Furnace of Rath/ラースの灼熱洞(TE)》の効果は、トランプルのダメージの割り振りの後、実際にダメージが与えられるときに適用されます。
よって、まず6点のダメージが《Wall of Air》とあなたに割り振られます。
このとき、対戦相手は最低でも《Wall of Air》に5点を割り振らなくてはなりませんから、おそらく《Wall of Air》に5点、あなたに1点とダメージを割り振るでしょう。
その後、ダメージがそれぞれ倍になり、あなたに2点のダメージが与えられることになります。
A.
いいえ、そのような与え方はできません。
トランプルをもつ攻撃クリーチャのダメージの分配の際には、《Furnace of Rath/ラースの灼熱洞(TE)》など、他の効果の影響は考慮しません。
A.
はい、可能です。
トランプルをもつ攻撃クリーチャーのダメージを防御側プレイヤーに割り振る場合には、先に全てのブロック・クリーチャーに致死ダメージ分のダメージを割り振らなければならない、と規定しているだけであり、ブロック・クリーチャーへのダメージの配分方法を規定するものではありません。
よって、トランプルをもつ攻撃クリーチャーのダメージをブロック・クリーチャーにどのように与えるかは自由です。
ただし、クリーチャーに致死ダメージ以上のダメージを与えても、その分が防御側プレイヤーに与えられることはありません。
A.
最大で3点です。
1体のクリーチャーが複数のクリーチャーをブロックし、その中にトランプルを持つクリーチャーと持たないクリーチャーが混在していた場合、まずトランプルを持たないクリーチャーのダメージから割り振ります。
その後、トランプルを持つクリーチャーのダメージを割り振ります。
なお、この説明では時間差があるように聞こえますが、ダメージの分配自体は、ルール上すべて同時に発生します。
よって、質問の場合は、まず《Grizzly Bears/灰色熊(6E)》の2点のダメージを《Wall of Glare/輝きの壁(UD)》に割り振り、その後《Argothian Wurm/アルゴスのワーム(UZ)》の6点のダメージを割り振ることになります。
その際、まず《Wall of Glare》に致死ダメージを与えるようにダメージを割り振ります。
《Wall of Glare》は《Grizzly Bears》から既に2点のダメージを割り振られていますから、3点を割り振れば致死ダメージになります。
残りの3点は《Wall of Glare》と防御側プレイヤーの双方に好きなように割り振れますから、望むなら、最大で防御側プレイヤーに3点のダメージを与えられます。
1. 2体の《Argothian Wurm》がそれぞれ《Wall of Glare》に5点、本体に1点と割り振るので、合計2点。
2. 1体の《Argothian Wurm/アルゴスのワーム(UZ)》が5点のダメージを《Wall of Glare》に割り振ったことで、《Wall of Glare》は致死ダメージを割り振られたことになるので、残りの1点ともう1体の分の6点の合計7点を本体に割り振ることができる。
A.
2.です。
トランプルのダメージ割り振りにおいては、ブロック・クリーチャーに致死ダメージを与えれば、残りはブロック・クリーチャーと防御側プレイヤーとの間で自由に割り振れます。
これは1体のクリーチャーが複数の攻撃クリーチャーをブロックした場合も同じです。
よって、質問の場合も、2体の《Argothian Wurm/アルゴスのワーム(UZ)》それぞれ致死ダメージを与える必要はなく、致死ダメージとなる5点分のダメージを《Wall of Glare/輝きの壁(UD)》に割り振れば、残りの7点をすべて防御側プレイヤーに割り振ることが可能となります。
A.
そのパワー分のダメージを防御側プレイヤーに与えます。
トランプルをもつクリーチャーは、ブロックされたとき、そのダメージをブロック・クリーチャーと防御側プレイヤーに割り振りますが、《Trap Runner/わなに誘う者(MM)》の能力でブロック状態になったときには、ブロック・クリーチャーが存在しません。
これは、ちょうどブロック・クリーチャーがダメージ割り振り前に場を離れたのと同じですから、トランプルをもつクリーチャーの戦闘ダメージはすべて防御側プレイヤーに割り振られることになります。
一言でいえば、《Trap Runner/わなに誘う者(MM)》の能力をトランプルをもつクリーチャーに使用しても通常は無意味です。