Last modified: Tue Mar 07 21:42:42 2000

Target/対象

Magic において、「対象」とはカード・テキストに明確に「対象」と書いてあるものだけを指します。 それ以外は「対象」ではありません。

ただし、これには一つだけ例外があります。 個別エンチャント呪文は、カード・テキストには書いてありませんが、呪文としてプレイされる際には、エンチャントするパーマネントを対象に取ります。

複数のクリーチャーを対象にする呪文/能力に関しては、このページの下部を御覧下さい。


Q.Wrath of God/神の怒り(6E)》はすべてのクリーチャーを対象にする呪文ですか?

A. いいえ。
《Wrath of God/神の怒り(6E)》のカード・テキストにはどこにも「対象」の文字がありません。 よって、これは対象をとらない呪文です。


Q. 黒のクリーチャーを対象に《Dark Banishing/闇への追放(TE)》を唱え、それに《Sleight of Mind/臨機応変(5E)》で割り込んで、「黒でない」の部分を「青でない」に書き換えて、黒のクリーチャーを破壊することはできますか?

A. いいえ。
対象が適正でない場合、呪文/能力を宣言することはできません。 よって、質問の場合は、そもそも《Dark Banishing/闇への追放(TE)》を唱えることはできません。


Q. マナ・プールにマナが余ってしまいました。 そこで、マナ・バーンを防ぐために、場にクリーチャーがいない状態で《Dark Banishing/闇への追放(TE)》を唱えることは可能ですか?

A. いいえ、不可能です。
対象を必要とする呪文/能力は、すべての対象がなければ宣言することができません。 よって、場にクリーチャーがいない状態で《Dark Banishing/闇への追放(TE)》を唱えることはできません。


Q. では、場にクリーチャーが1体もいない状態で《Wrath of God/神の怒り(6E)》を唱えることは可能ですか?

A. はい、可能です。
対象を取らない呪文/能力は、効果を及ぼすものが無くても使用することは可能です (もちろん、他の制限を満たしていれば、ですが)。
《Wrath of God/神の怒り(6E)》は対象を必要とする呪文ではありませんから、クリーチャーが場にいなくても唱えられます。


複数のクリーチャーを対象にする呪文/能力

Q. 場にクリーチャーが1体しかいない状態で、《Symbiosis/共生(UZ)》を唱えることは可能ですか?

A. いいえ、不可能です。
上で述べたように、対象を必要とする呪文/能力は、すべての対象がなければ宣言することができません。 また、複数の対象を取る呪文/能力の場合、その対象はすべて別々の物でなければなりません。 よって、場にクリーチャーが2体以上いなければ、《Symbiosis/共生(UZ)》を唱えることはできません。


Q. 2体のクリーチャーを対象に《Symbiosis/共生(UZ)》を唱えました。 しかし、その解決前に、その内の1体のクリーチャーが死んでしまい、墓地に置かれてしまいました。 この場合、残った1体のクリーチャーは+2/+2の修正を受けることはできるのでしょうか?

A. はい、残った1体は+2/+2の修正を受けます。
複数の対象をもつ呪文/能力は、その解決時に、対象が適正であるかそれぞれチェックします。 そして対象が不適正だった部分は効果を発揮しませんが、対象が適正であった部分の効果はそのまま発揮されます。 よって、質問の場合、残ったクリーチャーは《Symbiosis/共生(UZ)》の効果を受けます。


Q. 2体のクリーチャーを対象に《Reckless Spite/無謀な悪意(TE)》を唱えました。 しかし、その解決前に、対象となったクリーチャーが両方とも場から離れてしまいました。 この場合、どのクリーチャーも破壊できませんが、5点のライフは失いますか?

A. いいえ、ライフは失わずにすみます。
複数の対象をもつ呪文/能力において、解決時にすべての対象が不適正になってた場合は、その呪文/能力全体が打ち消されます。 よって、対象を取らない部分の効果も発揮されませんから、《Reckless Spite/無謀な悪意(TE)》の「5点のライフを失う」という効果も発揮されません。


「呪文や能力の対象にならない」の欄も参照して下さい。