1位 サノワープ(Sano's Turbo Warp)

優勝された佐野文彦さんのデッキです。
昨年末に猛威を奮った Tolarian Blue を改造したデッキです。
[Main: 60]
Counterspell/対抗呪文(5E)			x 4
Capsize/転覆(TE)				x 1
Intuition/直観(TE)				x 4
Mind Over Matter/精神力(EX)			x 3
Stroke of Genius/天才のひらめき(UZ)		x 4
Time Spiral/時のらせん(UZ)			x 4
Time Warp/時間のねじれ(TE)			x 4
Turnabout/転換(UZ)				x 4 (Blue Spell: 28)

Mana Flare/ほとばしる魔力(5E)   		x 4 (Red Spell: 4)

Mana Vault/魔力の櫃(5E) 			x 4
Scroll Rack/巻物棚(TE)  			x 2 (Artifact: 6)

City of Brass/真鍮の都(5E)			x 2
Reflecting Pool/反射池(TE)			x 2
Mountain/山(5E)  				x 6
Island/島(5E)   				x 12 (Land: 22)

[Sideboard: 15]
Hydroblast/水流破(5E)   			x 4
Propaganda/プロパガンダ(TE)     		x 4
Annul/無効(UZ)   				x 2
Pyroblast/紅蓮破(5E)    			x 3
Capsize/転覆(TE)        			x 1
Steam Blast/蒸気の突風(UZ)      		x 1

解説

昨年末、猛威を奮った Tolarian Blue の基本は、《Mind Over Matter/精神力(EX)》で《Tolarian Academy/トレイリアのアカデミー(UZ)》をアンタップさせ、大量のマナを確保する点にありました。 しかし、キー・カードであった《Tolarian Academy/トレイリアのアカデミー(UZ)》と、同じく重要カードであった《Windfall/意外な授かり物(UZ)》が禁止カードとなったため、デッキ自体が消滅すると思われました。 しかし、このデッキは《Mana Flare/ほとばしる魔力(5E)》を投入することで、Tolarian Blue を蘇えらせました。

しかし、いくら《Mana Flare》を使用したからといっても、《Tolarian Academy/トレイリアのアカデミー(UZ)》のような大量マナを出すことはできません。 そこで、このデッキでは、《Time Spiral/時のらせん(UZ)》《Turnabout/転換(UZ)》《Time Warp/時間のねじれ(TE)》の3つを使用することで、この問題を解決しました。
《Time Spiral》は以前の Tolarian Blue でも使用されていましたが、その主眼はライブラリのシャッフルと、手札が7枚になる点にあり、土地を最大6枚アンタップできる、という長所は《Tolarian Academy》をアンタップすれば十分というものでした。 しかし、《Mana Flare》が場に出ている状況では、土地を3枚タップして《Time Spiral》を唱えると、土地が6枚アンタップします。 つまり、手札が増えるだけでなく、マナも増えるのです。 《Turnabout》も同様です。 《Mana Flare》がある状況では、土地を2枚タップして《Mana Flare》を唱え、自分の土地をアンタップすれば、それだけマナが増えます。 場に出てる《Mana Flare》の数が増えれば、更に効果的です。

そして、もっとも重要となるのが《Time Warp/時間のねじれ(TE)》です。 《Tolarian Academy/トレイリアのアカデミー(UZ)》が無い以上、このデッキでは以前のTolarian Blue のように高速にコンボを決めることはできません。 最低でも3〜4枚の土地が場にないとコンボをスタートさせることができません。 しかも、《Mana Flare》は対戦相手をも有利にするため、《Mana Flare》を場に出した後、対戦相手にターンを渡すのは非常に危険です。 そうなると、《Mana Flare》を出したターンにコンボを決めなくてはなりませんが、それには一層多くのマナが必要になります。

これらの問題を解決するのが《Time Warp》なのです。 次のターンになれば、当然土地は全部アンタップしますし、一度使った《Scroll Rack/巻物棚(TE)》もアンタップします。 新たにカードが引けます。 新しく土地もプレイできます。 つまり、それだけコンボが成功する確率が高くなるのです。 実際のデュエルでも、コンボをスタートさせてから、完成させるまで、3ターン、4ターン自分のターンを続けることがあります。

こうしたカードを利用することでマナを貯め、最終的には《Stroke of Genius/天才のひらめき(UZ)》で対戦相手にカードを過剰ドローさせて勝つのがこのデッキです。

《Tolarian Academy/トレイリアのアカデミー(UZ)》が抜けた後を、《Mana Flare/ほとばしる魔力(5E)》《Time Warp/時間のねじれ(TE)》といったカードで補って作られたこのデッキは、以前の Tolarian Blue とはまた違った動きをする楽しいデッキになっています。

なお、デッキ名に関してですが、本人は自分の名前を入れるのを遠慮して、単に「ターボワープ」と付けたのですが、周囲の人間がこの名前を推薦したので、こちらを採用しました:P


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