典型例は以下のようなデッキです。
[Main: 60] Mogg Fanatic/モグの狂信者(TE) x 4 Jackal Pup/ジャッカルの仔(TE) x 3 Goblin Vandal/蛮行ゴブリン(WL) x 3 Ironclaw Orcs/鉄爪のオーク(5E) x 4 Fireslinger/投火師(TE) x 4 Ball Lightning/ボール・ライトニング(5E) x 4 (Creatures: 22) Kindle/焚きつけ(TE) x 4 Incinerate/火葬(5E) x 4 Fireblast/火炎破(VI) x 3 Firestorm/炎の嵐(WL) x 1 Goblin Bombardment/ゴブリンの砲撃(TE) x 1 (Other Red Spells: 13) Cursed Scroll/呪われた巻物(TE) x 4 (Artifact: 4) Wasteland/不毛の大地(TE) x 4 Mountain/山(5E) x 17 (Lands: 21) [Sideboard: 15] Ankh of Mishra/ミシュラのアンク(5E) x 4 Pyroblast/紅蓮破(5E) x 3 Havoc/大荒れ(TE) x 3 Thunderbolt/いかづち(WL) x 3 Shatter/粉砕(5E) x 2赤単色デッキには、相手がプロテクション(赤)をもつクリーチャを出したら何もできなくなってしまう、という欠点がありました。 しかし、この欠点は《Cursed Scroll》により克服されました。 プロテクション(赤)をもつクリーチャの多くは《Freewind Falcon/フリーウィンド・ファルコン(VI)》や《Sea Sprite/シー・スプライト(5E)》のようにタフネスが1の物が多いため、《Cursed Scroll》で簡単に除去できます。 なお、《Empyrial Armor/浄火の鎧(WL)》がエンチャントされるとお手あげですが、その場合は素直に諦めましょう
その他のカードについても簡単に解説します。《Goblin Vandal》は《Winter Orb/冬の宝珠(5E)》や《Cursed Scroll/呪われた巻物(TE)》を破壊するために入れてあります。 《Wasteland》は《Undiscovered Paradise/知られざる楽園(VI)》などの多色土地を壊して相手の邪魔をする他、《Quicksand/流砂(VI)》を破壊して《Ball Lightning》を通しやすくするのにも利用します。
サイドボードも最近の多色流行に反してこのデッキでは赤単色です。
《Ankh of Mishra》は青単色を始めとする遅いデッキへの対策、《Pyroblast》と《Havoc》はそれぞれ青対策、白対策、《Shatter》は《Winter Orb》を始めとするアーティファクト対策です。
《Thunderbolt》はBig Blue対策であると同時に赤対策でもあります。
相手が赤の同種デッキの場合《Jackal Pup》が致命傷になりますので、こいつと《Thunderbolt》を入れ替えます。
Sligh デッキは単色で組むと非常に強いです。 その反面、《Circle of Protection: Red/赤の防御円(5E)》を出されると、その時点で敗北が決定してしまう、という欠点があります。 その欠点を改良するためにサイドボードに他の色の呪文(《Emerald Charm/エメラルドの魔除け(VI)》や《Disenchant/解呪(5E)》)を用意したり、《Nevinyrral's Disk/ネビニラルの円盤(5E)》を利用したりします。 しかし、そうなると必然的にデッキの破壊力が落ちるので、その辺の調整が難しいでしょう。
ちなみに、ここで紹介したデッキの場合は素直に諦めます。 もっともこれは、最近の赤対策が《Circle of Protection: Red》よりも《Warmth/暖気(TE)》や《Honorable Passage/名誉の道行き(VI)》である、という点を考慮に入れての結果です。